劇場での鑑賞は私語は慎み、周りの人の迷惑にならないように静かに鑑賞することがマナーです。しかし、伝統芸能は想像力を必要とするので、この度は映像を鑑賞することによって、より豊かな鑑賞体験になることを目指します。歌舞伎舞踊には日本ならではの構成の特徴がありますので、茶話会にてその魅力を一緒に探っていければと思います。

歌舞伎舞踊の構成を理解する上で演者の力量は重要なポイントになります。1985年の日本舞踊協会新春舞踊大会大会賞の受賞に始まり、その後、数々の新人賞や優秀賞を受賞した藤間恵都子先生の若手時代の舞台映像をお借りすることができました。希少な機会ですのでお見逃しなく。詳しいプロフィールはこちら＜公式サイト＞

古典作品の中でも特に人気が高い「道成寺」を題材にした演目を選びました。平安時代の大日本国法華経験記に説話としてあらわれて以降、「男に愛を拒絶された女が、恋の執念のあまり男をとり殺す」というテーマは芸能の格好の素材となり、はじめに能の演目になり、その後、歌舞伎や舞踊、文楽、邦楽など多くの文化に影響を与えました。