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習い事の発表会にかかる費用

更新日:5月23日

能楽堂などに行ったとき、必ず、素人の発表会のプログラムがあるかチェックしています。

このプログラムを持っていると、無料で素人会をみることができるからです。

素人と言っても、シテや仕舞をする人が素人であって、それ以外はみんなプロの能楽師です。


日本舞踊の場合、舞台のやり方や演目によって、かかる費用に違いがあります。

プロの伴奏者を使わずにテープを使用したり、ちゃんとした舞台でないレンタルスペースのようなところでやったり、顔師(白塗りをするメイクさん)を使わない、カツラをつけない、衣装を簡素なものにする、短い時間の演目にするなど、コストを下げる方法はいくらでもありますし、コストを下げる方が簡単ですし、誰にでもできます。


そのため、発表会にかかる費用は、数万円、数十万円、数百万円と、違いがあります。


このように、素人がプロに混ざって舞台をするためには費用がかさむので、無料でみられるならありがたく見ようと思っています。


私は早期リタイア(FIRE)をしているのですが、ビジネスマン時代を経験しているので、こうした費用についてはちょっと気になるところです。


気になるのは、自分の舞台にかかる費用のことではなく、

会主が動かしている費用の方です。


もしも会主が発表会を、レンタルスペースで開催し、チケット代が無料で、テープ使用、衣装もメイクも自前とするなら、動かすお金は大した金額にならないので、かかる責任も小さく、会主の心理的負担も小さくて済むでしょう。


しかし、伝統ある会場で、協力してくれるプロも一流で、プログラムの中身も豪華な演目が揃っている大きな発表会となると、誰でもできることではないですし、動くお金も大きくなり、責任も大きくなり、会主の心理的負担も大きくなるでしょうから、それを想像するだけでも、大きな会を主催する会主は並大抵のことではできないなぁと感服します。

しかも、プロデュースするだけではなく、最後には会主も舞台を踏むわけですから。


そうした会主の労力を想像するだけでも何か得るものがあるのではないかと、そんなことを思いながら、素人会を見に行っております。


もちろん、人間国宝に混ざって舞台をやっている素人もすごいなぁと思ってみております。



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