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伝統芸能は「視点を変える」トレーニングになります

更新日:6月21日

浪曲の玉川奈々福さんがSNSで呼びかけている「#伝統芸能稽古事のススメ」という企画に乗った投稿です。

私が初めて聞いた浪曲は、友人から頂いた広沢虎造のCDでした。「”ちゃんちゃら”おかしい」というのは鳴り物が入っている表現なのか!など、これで日本語の理解を深めました。


さて「伝統芸能稽古事のススメ」について:


日本舞踊のお稽古は、身体的・精神的・社会的にメリットがあります。


体を使うので姿勢が良くなるなどの身体的なメリットは当然ながら、新しいことに常にチャレンジするので、精神的なリフレッシュにもつながります。

師匠を敬う心や、お稽古仲間との付き合いは、社会性を育むことに役立ちます。


しかし、こうしたことは、伝統芸能でなくても、他の習い事でも同じようなメリットが得られるかもしれません。


私が思う伝統芸能のお稽古の一番のメリットは、

「視点を変える」ことができるようになることです。


視点を変えられず、物事を一つの見方だけしかできないと、壁にぶち当たった時に乗り越えることができなかったり、価値に気づくことができなかったり、人生における選択肢が狭まってしまったり、辛い状況に追いやってしまうこともあるかもしれません。


視点を変えられず、誰かを一つの見方だけしかできないと、苦手な人や嫌いな人ができてしまったり、逆に盲目的に執着してしまったり、他人の一部しか評価できなくなってしまうかもしれません。


視点を変えられず、自分自身を一つの見方だけしかできないと、誰かと比較して一部の判断で自分を苦しめてしまったり、逆にマウンティングしてしまったり、成長が止まってしまうかもしれません。


このように、物事や人、価値などを多面的に捉えられるようになることは大きなメリットがありますが、何の考えもなしに、コロコロ想いを変えればいいと言うわけではないと思います。まず、自分なりの考えを持つ、そして視点を変える。


では、なぜ伝統芸能のお稽古によって「視点を変える」能力が育まれるのか。

それは、そもそも時代が違うから


今を生きる自分の視点で考えると、伝統芸能には理解不能なことが多くあります。


その一方で、男女間の話、仕事の上下関係など、共通する部分もあります。


お稽古で演目に向き合う時、ただ歌詞やあらすじを読むのではなく、今の自分の常識とは違う視点で想像力を働かせて、演目の理解を深めようとすると、自然と「視点を変える」トレーニングになっていることに気づくはずです。


私は、このメリットをさらに活かそうと、舞台映像を鑑賞する茶話会を開催しようと思いました。

「個人がどのような感想を持つか」という正解のないことに、様々な視点で取り組んでいき、参加者の皆さんと共有しながら、私も参加者も皆んなで「視点を変える」トレーニングにしていけたらと思います。

ぜひ、気軽にご参加下さい。詳細はこちら↓





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